輪廻の巻 · NO. 059
阿修羅道
阿修罗道
大きな力があっても、心が安らぐとは限りません。
六道の一つ · 阿修羅仏教の輪廻観
阿修羅とは
阿修羅はサンスクリット語の音写で、中国語では「非天」などと解釈されます。仏教の物語では、強い力を持ち、天人に近い福楽に恵まれながら、嫉妬や怒り、争いに巻き込まれる存在として描かれます。中国の冥府の決まった役職でも、西洋の悪魔と同じ存在でもありません。仏法を守る阿修羅衆を説く経論もあります。
なぜ五趣と六道があるのか
阿修羅を独立した一つの道と数えるかどうかは、五趣と六道の違いを理解する鍵です。五趣の分類では阿修羅をほかの趣に含め、六道の分類ではその状態を独立して示します。具体的な所属は伝統によって異なるため、数だけで一方を完全な説と決めることはできません。「五道将軍」の名にある五道も、自動的に同一の一覧を指すとは限りません。
争いの図像が示すもの
輪廻図や仏教説話では、天人と争う姿がよく用いられます。力があっても落ち着けず、恵まれていても比較や競争をやめられない、という緊張がその主題です。現実の競技、武職、はっきりした性格を見て「阿修羅の生まれ変わり」と決めるための図ではありません。物語上の比喩は、個人の前世の証拠にはなりません。
本図鑑の表現
中国の古典アニメーションの甲冑、岩山、雲、丸みを帯びた武将像を用い、威厳と親しみやすさを両立させています。武具は場面の手がかりであり、傷害は描きません。外見は美術の伝統ごとに異なり、男性は必ず醜く女性は必ず美しい、という俗説も統一基準ではありません。力、福楽、怒りの関係に目を向けて読む条目です。
万霊に出会ったら、次はあなたの物語。
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