機関の巻 · NO. 026
十殿閻羅
十殿阎罗
十の法廷と、一つではない冥界の物語。
裁判 · 報い · 転生仏教と民間信仰
十王の仕組みが育つまで
十殿閻羅は、仏教の裁判・輪廻観と、中国の役所の想像や追善儀礼が交わった体系です。唐末五代ごろに流通した中国の十王経類や敦煌写本は、成立を考える重要な資料です。七日ごとの七回の供養に、百日、一年、三年の追悼の節目が結びつけられました。
本図鑑での順序
本図鑑は秦広王、楚江王、宋帝王、五官王、閻羅王、卞城王、泰山王、都市王、平等王、転輪王という、よく知られた順序を用います。ただし都市王と平等王が入れ替わる資料もあります。『玉暦宝鈔』は職掌や刑罰を詳しくしましたが、仏教・道教の全体に共通する一冊の経典ではなく勧善書です。姓や歴史上の官吏との同一視も特定の後世の伝承です。裁判所の姿には公正への願いが表れ、その背後の宗教史は多様です。
万霊に出会ったら、次はあなたの物語。
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